いま一度見つめてみた米国肥満事情に思うこと、学ぶこと

折に触れ、アメリカ合衆国の抱える社会問題を見つめることがあります。人と人の関わり合いでできている社会。なので社会問題を見つめることは、そのまま人間や人の生き方そのものを見つめることにつながると思います。

人種のサラダボウルと言われて久しいアメリカ大国。あれだけ多種多様の人々がひしめき合うお国なら、興味深く見つめてみたくなりますね。

さて、肥満大国で有名すぎるアメリカさん。何を取ってもワイドなこの国は肥満問題にかぎらず、社会問題全面的にビッグなお国には違いありません。

ダイエット産業は潤っているにもかかわらず、人々の肥満問題は未だ解決せず。どの商品も誰もが肥満解決のために買ったはずのダイエット商品でしょうに、凄まじい矛盾です。

肥満になるしかない社会構造が問題

最近、肥満者を搬送するための救出費用にかけられた金額を知ってたまげました。特殊な搬送救急車にいたっては18万ドルとのこと。時価取引レート113円ぐらいで為替計算すると、1台2000万円ちょっとの金額になります。

続いて、特殊ストレッチャー。こちらも9千ドルと来ました。時価額で約100万円ほどです。ウィンチひとつとっても8千ドル。時価額で90万ものお値段ということになります。

やはり米国が肥満によって犠牲になっている資本の方も、大きいのが分かります。莫大な資本の背後では常に有り余り続ける大量の食品で食え食え攻撃をし、その一方で「太りすぎは自己管理能力が低いし、万病のもと」というメッセージが存在するわけです。

社会の中で相反する矛盾したメッセージ同士の対立というのはどこのお国でもあるものですが、その対立は米国にいたっていっそうの顕著さを見せてくれます。

お金の不足に喘ぐ低所得者層が、野菜ひとつ買うよりバーガー3つ買った方が安い現状のもとで余儀なくされる肥満も然りでした。体にいいわけがないジャンクフードに税金をかけて対策を取るアメリカ政府。

炭酸飲料にいたってはソーダ税。ソーダ税って。。。と思うものの、その切実な問題背景を考えると笑い事ではありません。日本もジャンクフード税がかけられるのが他人事じゃなくなる日が来てもおかしくはないでしょう。

全面的に切実な現状が影響し合って作られているとも言える、米国肥満事情です。情報化社会の下、肥満やダイエットに関する大量の情報の力が解決をするわけではありません。総じて時間をかけ、じわじわとクリアしていくしかなさそうです。そんな印象を受けました。

ウェイトや体脂肪数のみに着眼するのではない、文字通り生き方そのものである本来のダイエットが、全米に行き渡ることを願います。